Monthly Archives: 12月 2010

この1年、本当にありがとうございました

27 12月 2010

いよいよ2010年もあと数日で終わりを告げますが、酒庵酔香は昨日26日をもって今年の営業を全て
終えました。誠に勝手ながら12月27日から1月4日まで少し長めのお休みをいただきます。

思えば1年前の私はサラリーマンでした。1年後の今日、全く異なる環境で年末年始を迎えることに
なりました。想像の範囲内だったことも想定外だったことも含め、本当に色々なことがありました。
開店からしばらくは手と足と頭がバラバラで何をやっているのか分からない状態。オーダー忘れや
取り違えはもちろん、燗をつけっぱなしのまま忘れて“超飛び切り燗”にしてしまったり…。

料理メニューも女将と2人で相談しながら決めるのですが、ちゃんと料理の修業をしていない
悲しさで思ったような味が作り出せず、たった1日で消えていった幻のメニューもあります。
“試食”を強制してしまったお客様に改めてお詫び申し上げます。今もまだ失敗ばかり重ねて
ますが、心の広いお客様に支えられながら曲がりなりにも年越しの節目を迎えられる幸せを
かみしめております。

昨年までの自分たちと違うことがもう1つ。会社に「出勤」することがなくなり、電車などに
乗る機会もめっきり減りました。たまの休日に電車に乗って出掛けると、連れ合いが乗り物
酔いをする始末(笑)。隅田川を越えて地元に帰ってくるとほっとする自分に苦笑しています。
スーツを着る機会もなくなり、ネクタイの締め方も忘れかけています。そうしたちょっとした
変化に月日の流れを実感させられます。

ちなみに、1月1日の夜9時からテレビ東京で「アド街ック天国」の正月特番の放映があります。
当店も紹介される予定ですので、お屠蘇でも飲みながらでもご覧ください。なお、来年の
営業開始日の1月5日(水)からは静岡の銘酒「富士山」の一斗樽を開けて振る舞い酒を
サービスいたします。なくなり 次第終了しますので是非お試しください。お待ちしています。

『東京人』の表紙に載りました

7 12月 2010
12月3日発売の雑誌『東京人』の表紙に当店の夜の外観を載せていただきました。以前勤めていた
雑誌社では、表紙を決めるのに5〜6パターンの候補を用意し、編集長やデスク、担当記者などが
集まって数時間かけて議論していました。それだけに雑誌の顔となる表紙には特別な思い入れが
あり、今回の“幸運”を素直に喜んでいます。

その効果もあってか、昨日は予約が1件も入っていなかったにもかかわらず、開店前からお客様が
外で待っているという椿事が発生。あれよあれよという間に席が埋まってしまいました。
「福顔の女将に会いにきたのよ(『東京人』の本文参照)」 という連れ合いの戯れ言はともかく、
新しいお客様に東京スカイツリーや押上の魅力を知っていただく良い機会だと捉え、わざわざ
足を運んでいただいた方々を失望させないよう頑張りたいと思います。

とはいえ、マスメディアの怖さもよく知っているつもりです。一見客があらかた帰られた後、
会社帰りの 地元の若いお客様がぽつぽつと入られ、閉店まで日本酒の魅力や地域の活性化策
などの四方山話で盛り上がりました。 長い目で見た時に、こうした地元客こそ店を支えて
くれるんだということを肝に銘じたいと思っています。

当店は忘年会などの宴会ができる店ではありませんので、12月も一部の週末を除いて席は
まだまだ空いております。好評の「新酒利き酒セット」も2種類に増えましたので、是非
お試しあれ。なお、狭い店につき、当日でも構いませんので1本お電話をいただけたら
助かります。